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| 6.GISデータ |
| GISデータ対象範囲 小川試験地周辺のGISデータ対象範囲は、南北に少し長めの長方形になっていて、その大きさは、南北約17.5 km、東西約15 kmに設定してある。 GIS画像の元データ 小川試験地周辺の小班ポリゴンデータは、森林管理局の施業管理計画図(2万分の1が標準、5年に一度更新)を基に作成した。よって、民有林の情報はなく、国有林の情報のみに限定される。使用した施業管理計画図の作成年度は、いわき市が平成9年度樹立、北茨城市、里見村、高萩市が平成10年度調査、平成11年3月調整、鮫川村、塙町は平成12年度樹立である。それぞれの場所で、樹立年度が異なり、全て等しい年度は選択できなかった。 ポリゴンデータ作成手順 施業管理計画図には、主に林班界や小班界などが記入されている。元々は紙の地図であった施業管理計画図を、大型スキャナーによりスキャンをし、デジタル画像に変換した。その後、その画像に位置情報を与え、幾何補正することにより、GISソフト上で正しく表示できるようにした(図1参照)。そしてコンピュータのディスプレイ上で、その施業管理計画図のGIS画像を背景に、その画像に記された林班界や小班界の線上をなぞるようにして、ポリゴンのラインを描いていくことで、ポリゴンデータを作成していった(図2参照、ヘッズアップデジタイジングという)。小川試験地周辺の小班図は、6市町村にまたがっていたので、それぞれ別々の紙の施業管理計画図に分かれていた。それぞれの市町村の境界線同士がきちんと揃わない時は、それらをGIS上で統一させる必要があった。行政界の境界線付近では、行政界と小班界とが共通の線になっているため、それらを統一させないと、ある小班は他の市町村の小班と重なってしまったり、隙間を空けてしまったりすることになる。またデータを作成していく過程で、データの性質上の問題から、小班ポリゴンの間に細かい隙間が発生してしまい、その隙間を埋める作業なども行った。ポリゴン全てを入力し終わり、それらの修正作業が終わると、次は属性情報の作成に取りかかった。 |
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| 図1、大型スキャナーで読み込んだ後に 位置を合わせた施業管理計画図 図をクリックすると大きくなります |
図2、図1の施業管理計画図を背景に小班界を デジタイズして、手入力したポリゴンデータ 図をクリックすると大きくなります |
| GISソフトの選択 今回使用したGISソフトは、Arcview3.2(ESRI社)とTNT Mips6.6(MicroImage社)である。同じ分野で既にGISを導入済みである研究者のアドバイスをもとに、これらのソフトが用意された。最初Arcview3.2だけで作業を開始したが、あとあとポリゴン間の隙間を埋める作業などは全てTNT Mips6.6で行った。もしこれら両方のソフトをお持ちの方は、隙間を埋める作業やデータ形式変換などに悩まされるのを避けるために、一貫してTNT Mipsだけを使用するのが良いかと思われる。 属性情報 属性情報は森林管理局の森林調査簿を使用した。森林調査簿がもともと持っていたIDはそのまま使用することができなかったが、表中にあった林班番号や小班名(数字化されたもの)を利用して、それぞれの小班のIDとして、GISのポリゴンとリンクさせた。森林調査簿の項目は数として100以上あったが、実際に使用できそうな項目は、89項目あった。茨城県と福島県で、データの入力状態に多少ちがいがあった。 森林調査簿の樹立年度 使用した森林調査簿の樹立年度は、いわき市、北茨城市、里見村、高萩市が平成10年度で、鮫川村、塙町は、平成12年度である。いわき市以外は、全て施業管理計画図と同じ樹立年度の森林調査簿を入手できた。いわき市の施業管理計画図と森林調査簿は、1年度分ずれていたが、変更されていた小班名は、352林班、よ小班だけであったので、その1年のずれをそれほど気にしないでも良さそうである。注意してほしいのは、樹立年度は、実際の状態を表している年と一年ずれていることである。例えば、平成10年度樹立の情報は、平成9年4月1日から平成10年3月31日までの状態を表している。よって、森林調査簿内の樹齢などを使用する場合は、樹立年度から1年分引いた上で、数えないと正しい樹齢にはならない(1月から3月の期間は例外)。 属性情報の処理ソフト 属性情報の編集作業には、データベースソフトMicrosoft Access(Microsoft社) を使用し、その表をTNT Mips用のGISデータにインポートした。それらの属性情報は、ポリゴンデータにリンクされていて、当然のことながらTNT Mipsで見ることができるが、ポリゴンデータを必要としない人々のために、属性情報のみのMicrosoft Access用のファイルも用意した。 林相図(小班ポリゴンデータから出力)(PDF) 小班ポリゴンデータ作成の元となった地図: 平成10年度調査 平成11年3月調製 八溝多賀森林計画区 第1次国有林野施業実施計画図 全10葉の内第1葉 茨城森林管理署高萩事務所 平成9年度樹立 磐城森林計画区 いわき営林署 第2次施業管理計画図 全6片の内第5片 平成12年度樹立 奥久慈森林計画区 第2次国有林野施業実施計画図 全4片の内第4片 棚倉森林管理署 平成7年度樹立 阿武隈川・奥久慈森林計画区 棚倉営林署 第2次施業管理計画図 全6片の内第3片 平成10年度調査 平成11年3月調製 八溝多賀森林計画区 第1次国有林野施業実施計画図 全10葉の内第5葉 茨城森林管理署大子事務所 平成10年度調査 平成11年3月調製 八溝多賀森林計画区 第1次国有林野施業実施計画図 全10葉の内第2葉 茨城森林管理署高萩事務所 |
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